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  証券会社比較.net

Tuesday, October 24, 2006

株式: KDDI大幅安


 
 東京株式相場は、TOPIXが小幅ながら3日続伸。原油安を背景とした米国景気の軟着陸期待から欧米を中心とする世界的な株高傾向が続き、日本株も追随する動きとなった。海外動向に影響を受けやすいスズキやトヨタ自動車が上場来高値を更新し、トヨタは7000円に乗せるなど自動車株が上昇。キヤノンなどの電機株も買われ、相場の先高期待からT&Dホールディングスなどの保険株のほか、証券、銀行株も堅調だった。


 また、中間決算の本格化を受け、業績面で好材料を出した銘柄は素直に上昇。広告収入の大幅増などで06年7-9月期の連結純利益が前年同期比22%増となったヤフーが大幅反発し、東証1部の値上がり2位に入った。

 もっとも、日経平均株価は一時112円高と取引時間中としては5月11日以来、約5カ月ぶりに1万6900円台を回復したものの、午後の取引では失速し、終了間際に下落に転じた。ソフトバンクが携帯電話の値下げ競争を仕掛け、勝ち組シナリオが揺らいだKDDIが大幅安。単価の下げや販促費の増加で今期は一転、減益になる花王の下げなどが響いた。

 また、24日から25日にかけて米国でFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されるため、会合後の声明文の内容や、それを受けた株価動向を見極めたいとの姿勢も上値を抑制。TOPIXニューインデックスシリーズの動きを見ると、スモール指数のみが下落しており、直近の上げが目立っていた銘柄群に売り圧力が高まった状況がうかがえた。  一方、この日の東証1部の騰落状況を見ると、値下がり銘柄数(844)が値上がり(728)を上回っており、大型株優位の展開だったと言える。

 トヨタアセットマネジメント運用部の大塚治夫チーフファンドマネージャーは、「日米の企業決算は良い。ただ、主力株が堅調な地合いが続いており、小型株は息切れしてしまった。新興市場の企業に下方修正が相次いでいる。TOPIXの浮動株で中小型株の比率が落ちているため、対TOPIXで戦っている投資家は中小型を買いにくい面もある」と話していた。

 日経平均株価の終値は前日比8円35銭(0.1%)安の1万6780円47銭。TOPIXは同3.14ポイント(0.2%)高の1662.53。東証1部の売買高は概算で 18億1778万株、売買代金は2兆5683億円だった。

S&P500指数は2000年12月来の高値

 この日の取引では、欧米を中心とした世界の株式相場が上昇傾向となる中、相対的に出遅れ感のある日本株への物色が継続した。前日の米国株式相場は、原油価格の下落傾向を背景に米景気の軟着陸の可能性に期待が広がり、ダウ工業株 30種平均が再び最高値を更新し、S&P500種株価指数も2000年12月以来の高値を更新するなど、幅広い銘柄が上昇した。

 米景気の先行きに対する楽観的な見方は、欧州株式相場にも買い安心感を与えている。原油安を背景に欧州経済のインフレ加速懸念が後退していることも重なり、23日の取引では独DAX指数が0.7%高、仏CAC40指数は0.7%高となるなど、欧州主要市場の株価指数も軒並み年初来高値を更新していた。

 こうした中、欧米株価の上昇で外国人投資家の投資余力も高まっていると見られ、日本株も世界的な株高に追随する動きが先行した。朝方の外資系証券経由の売買動向は1800万株の大幅な買い越し観測で、4日連続の買い越しとなった。

 東海東京調査センターの中井裕幸取締役兼チーフストラテジストは、「欧米の株式相場は4、5月の高値を更新しており、戻っていないのは日本と韓国だけだ。北朝鮮リスクがあったとはいえ、それは徐々に後退している。中間決算のサプライズは大きくはないと思うが、サポート要因になるため、じり高要因となる」と指摘。日経平均1万7000円台の回復は遅くはないとの見方を示した。

「窓」を埋める

 テクニカル分析上では、日経平均の目先の上値抵抗ラインとして意識されていた5月中旬に空けた「窓」を埋めた。5月11日の取引時間中の安値(1万 6840円)と、12日の高値(1万6655円)の間にできた空白部分で、この日の取引はこの水準を回復して終了したため、相場の強さを象徴した格好となった。

MNP導入開始、株価は明暗を分ける

 携帯電話番号継続制度(MNP)がこの日から導入されたが、番号継続制度(MNP)の導入が開始されたことを受け、業界勢力図への影響を見極めようと、情報・通信株に売りが先行した。

 国内携帯電話事業3位、ソフトバンクモバイル(旧ボーダフォン日本法人)の孫正義社長は23日夕、都内で記者会見し、26日に通話料や短いメールの交換料金を最大で無料とする新料金体系を導入すると発表した。これを受け、業績拡大期待からソフトバンクは商いを伴って上昇したが、終了間際に下落に転じた。KDDI、NTTドコモは朝方から売られた。KDDIは日経平均下落寄与度1 位となり、指数を押し下げた。

 ソシエテジェネラルアセットマネジメントの中川博善ファンドマネージャーは、「ソフトバンクが価格競争を仕掛けるかも知れない。これはソフトバンク、NTTドコモ、KDDIの3社すべての業績にネガティブになるだろう」と話していた。

出光の初値は公募比11%高

 独立系石油会社で国内2位の出光興産はこの日、東京証券取引所1部市場に株式を新規株式公開(IPO)した。初値は10500円と、公開価格(9500円)と比べて10.5%高となった。市場からの資金吸収額は1204億4575万円と、野村不動産ホールディングスに次いで今年2番目の規模のIPOになった。終値は1万770円。

 このほか、原油価格の下落傾向を受け、鉱業や石油製品株が安い。また、電力・ガス、医薬品株といったディフェンシブ株も売られ、三菱地所などの不動産株、新日本製鉄などの鉄鋼株も安い。武富士などのその他金融株の下げもきつい。

 このほか、花王が大幅続落。シャンプーや洗剤などの国内向け家庭用製品の単価下落傾向が継続し、今下半期に販売促進費を積み増す方針を23日に公表した。2007年3月期の最終利益が1.2%の増益予想から一転、4.4%の減益見通しになったため、失望売りが出ている。

ジャスダック、マザーズは下落、ヘラクレスは高い

 新興3市場は、ジャスダック指数、東証マザーズ指数が下落し、大証ヘラクレス指数が下落した。ジャスダック指数は前日比0.1%安の89.93、東証マザーズ指数は同1.2%安の1225.47、大証ヘラクレス指数は同0.01%高の2018.80。

 ジャスダック市場では、今期業績の黒字転換見通しを発表したウエストホールディングスが大幅反発。商品部門の売上が好調に推移し、中間期業績を上方修正した東テクが大幅続伸。期末に記念配10円、普通配含め年30円にすると発表したシグマ光機が3日続伸。半面、公募増資を発表した和田興産が反落。SBIイー・トレード証券、インデックス・ホールディングスなども安い。

 東証マザーズ市場では、不動産市況の上昇傾向を受け、通期業績を上方修正したシンプレクスインベストメントアドバイザーズが大幅高。アプリックス、アルデプロなどが高い。半面、ACCESS、アイディーユーなどが安い。

 大証ヘラクレス市場では、USEN、大阪証券取引所、ラ・パルレなどが高い。半面、ダヴィンチ・アドバイザーズ、エン・ジャパン、デジタルアーツなどが安い。

 この日、大証ヘラクレス市場に新規株式公開(IPO)したジェーピーエヌ債権回収の初値は43万1000円と、公募価格40万円より7.8%高くなった。その後も買い注文が優勢で、48万1000円とストップ高(値幅制限いっぱいの上昇)となった。


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