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  証券会社比較.net

Wednesday, October 18, 2006

株式: 楽天急騰で相場に明るさ

 東京株式相場は小反発。日経平均株価は午前の取引で150円近く下げる場面もあったが、午後2時30分過ぎからプラス圏に浮上。米国の主力企業の決算が落ち着いた内容となったほか、国内でも今後本格化する中間決算への期待感が投資家の下値買い意欲を刺激した。午後は、楽天などIT関連株の復調も投資家心理の改善につながり、先物への買い戻しから日経平均はほぼきょうの高値水準で取引を終えている。
 需給改善期待や、米ヤフーの時間外取引での上昇などからソフトバンクが売買代金首位で大幅高。業績増額と増資観測後退が好感された東芝、航空機特需期待が高まった東レなどが上昇。JPモルガン証券が強気判断を強調したJTは年初来高値を更新し、午前は安かったトヨタ自動車やソニーなどもプラスに転じた。

 ちばぎんアセットマネジメントの大越秀行運用部長は「米インテルなどの主力企業の決算が失望されるような状況ではなかったことから、企業業績への期待を背景として優良株から周辺銘柄へと買いが広がる動きが出てきた。楽天やソフトバンクが活気づいたことも、投資家心理を明るくした」と見ている。

 日経平均株価の終値は41円41銭(0.3%)高の1万6653円、TOPIXは0.79ポイント(0.1%)高の1638.74。東証1部の売買高は概算で15億 9631万株。値上がり銘柄数は761、値下がり銘柄数は786。東証業種別33指数の騰落状況では、値上がり業種は17、値下がり業種が16。

IT関連の刺激で戻り強める

 この日は、午前と午後で相場状況が一変した。鉱工業生産指数が市場予想を下回ったことによる米国株の下落や為替の円高傾向が響き、午前は輸出関連株中心に下落銘柄数が1300を超える展開。中でも、先週までの二極化相場の反動で、トヨタ自動車やホンダ、武田薬品工業など時価総額の大きい国際優良株に売りが目立ち、日経平均は取引時間中としては3営業日ぶりに1万6500 円を割り込んだ。

 もっとも、昼にバスケット買いが入ったことで午後に入ると指数は次第に下げ幅を縮小。新興市場の楽天がリーマン・ブラザーズ証券による投資判断の引き上げを材料に値幅制限いっぱいのストップ高まで買われると、ヤフーが上昇幅を拡大。ソフトバンクも一段高で10月4日高値を上回った。

 三菱UFJ証券の藤戸則弘投資情報部長は、「午後に相場が戻す大きな要因となったのは楽天の動き。楽天の上昇がきっかけとなってソフトバンクやヤフーなどのIT関連株の一段高を引き起こし、それと連動する形で株価指数先物に買い戻しが入った」と話していた。

根底には業績期待感

 戻りの背景にあるのはあすのHOYAを皮切りとする7-9月期業績への期待感。日本より先行して業績発表が始まった米国では、17日にインテルやIBMなどの主力企業が業績を発表した。

 大和証券SMBCエクイティ部の高橋和宏部長によると、「インテルが事前の予想を上回って時間外取引で上昇したほか、IBM、ヤフーも時間外で上昇した。米企業決算は若干日本株にプラス」との見方が出ている。米国時間18 日にはアップルコンピュータやテラダイン、イーベイなどの決算が予定されている。

 三菱UFJ証券の藤戸氏は「輸出関連株が売られた午前で見ても業績を増額した東芝やスズキが上昇し、エルピーダなども高い。好業績銘柄を買おうという意欲は強い。きょうは相場の足腰の強さを確認した格好だ」という。

米CPI待ち

 コスモ証券エクイティ部の堀内敏一課長は、「米国株は上昇継続後とあって、米鉱工業生産の減速が売りの格好のきっかけとなったようだ」と指摘した。その上で堀内氏は、「住宅価格指数の下げ止まりが出てきたことはプラス。きょう消費者物価指数と住宅着工戸数の重要経済指標の発表が予定されるため、東京市場では積極的な買いが手控えられている」と見ている。

 ブルームバーグ・ニュースの事前調査では、9月米消費者物価指数は食品とエネルギーを除くコアで前月比プラス0.2%、同住宅着工件数は年率164万件と03年2月以来の低水準が見込まれている。

東芝やスズキが堅調

 9月中間期の連結純利益が従来予想の150億円から前年同期比2.6倍の 380億円に上振れすると発表した東芝が買い先行の展開。社長がエクイティファイナンス観測に対して否定したことはポジティブとの見方も出て、午前の東証1部売買高トップとなった。  なお、18日午前の共同通信は、同社が事業会社として最大級となる総額 4000億円規模の社債を年内に発行する方針、と報じた。

 海外での四輪車の販売が好調で9月中間期の単独純利益見通しを引き上げたスズキ、9月中間期の連結純利益を従来予想と比べ2.4倍の190億円に上方修正したコスモ石油も上げた。

 味の素は、FCパッケージに使われる唯一の層間絶縁材料である自社開発のABFが、米インテルの旧製品在庫償却発表を受けて需要拡大が期待されるとの見方が高まり堅調。HSBC証券が投資判断を「オーバーウエート」に引き上げた愛三工業も上げた。

半導体製造装置関連などは安い

 東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体関連の一角が下落。米インテルが17日発表した06年7-9月(第3四半期)決算は、値引きと市場シェア低下が響き、前年同期比35%減益となった。一部項目を除いたベースの利益はアナリスト予想を上回り、株価は時間外取引で一時2%余り上昇した。ただ、設備投資を抑制する方針を示しており、これが悪影響を与えた。中でも東京エレクはHSBC証券が「中立」へ格下げしたことも響いた。

 このほか、自動車向け鋼材・鍛造品の販売数量が計画比で減った愛知製鋼が大幅安。メリルリンチ日本証券が目標株価に接近したとして投資判断を「中立」に下げたユニ・チャームも急落した。

新興市場の上昇が鮮明

 新興市場は午前から指数が上昇するなど堅調な展開で、楽天に刺激される形で午後には上げが拡大した。ジャスダック指数は1.47ポイント(1.7%)高の88.40と4日続伸。東証マザーズ指数は47.69ポイント(4.1%)高の 1225.95と反発し、大証ヘラクレス指数は 51.96ポイント(2.7%)高の 1949.80と5日続伸した。

 ジャスダック市場では、楽天が値幅制限いっぱいで取引を終えた。リーマン証では第4四半期から業績が回復してくると想定しており、目標株価を6万 1000円としている。ジャストトステムは米IBMと包括的協業契約を締結したことが好感されて急伸。インデックス・ホールディングス、オプト、スパークス・グループも高い。半面、ビックカメラが上場来安値を更新。ザインエレクトロニクス、アクセルも軟調。

 東証マザーズ市場ではサイバーエージェント、ミクシィ、ディー・エヌ・エーが高い。上期業績を上方修正したタカラバイオも堅調。ブイ・テクノロジー、日本M&Aセンター、GCA、メディア工房は急伸し、テクノマセマティカルは開発ソフトが任天堂「Wii」に採用されたことが評価されて値幅制限いっぱいまで買われた。半面、リンクセオリ、ぷらっとホームが安い。

 大証ヘラクレス市場はゼンテック・テクノロジー・ジャパン、スター・マイカ、USEN、モーニング・スターが高い。アドバンスクリエイト、イーサポートリンクは急騰。一方、ドリームテクノロジーズ、大阪証券取引所は安い。


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