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  証券会社比較.net

Friday, October 13, 2006

株式: 今日の日経平均は久々に反発

 東京株式相場は急反発。日経平均株価は終値ベースで5月12日以来、約5カ月ぶりに節目の1万6500円を回復した。前日の米国市場で発表されたベージュブック(米地区連銀報告)で、米景気のソフトランディング(軟着陸)の可能性が示唆されたことを受け、米景気や株式相場の先行きに対する安心感が広がった。国内小売り企業の堅調な決算も、企業業績への期待感を高めさせた。東証業種別33指数は海運などを27業種が高く、東証1部の騰落状況は値上がり1405に対し、値下がり225とほぼ全面高。

 モルガン・スタンレー証券が「イコールウエート」から「オーバーウエート」に投資判断を引き上げたソニーを中心に電機株が上昇。下落に転じて終了したが、トヨタ自動車は取引時間ベースの上場来高値を更新。このほか、セブン&アイ・ホールディングスを中心に小売株の上げも目立った。ニューヨーク原油相場の反発を受け、鉱業株や大手商社株も堅調。

 日経平均株価の終値は前日比167円73銭(1%)高の1万6536円54銭。TOPIXは同14.36ポイント(0.9%)高の1628.00。東証1部の売買高は概算で18億4226万株。

 新光証券エクイティ情報部の瀬川剛エクイティストラテジストは、「米株高に引っ張られて強い展開となった。ただ、来週はもたつく可能性がある。インテルやヤフーなど米企業の7-9月決算が本格化するが、株価は好業績を先行して織り込んでおり、材料出尽くしになりそうだ。米国頼みの状態が続いているため、日本株は上値を試すことは難しい」と見ていた。

 朝方に算出された日経225オプション10月物の特別清算値(SQ)は、1万6484円59銭だった。前日の日経平均終値は1万6368円81銭。この日の日経平均株価はSQ値を上回って終了した。

米ダウ指数の高値続く

 投資家の懸念材料だった米景気の悲観論が和らぎ、日本株市場にも好影響を与えた。米連邦準備制度理事会(FRB)が12日発表したベージュブックは、9月には住宅市場の「広範な鈍化」にもかかわらず、「多くの地区で個人消費支出が加速した」と指摘した。株式市場では、米景気がソフトランディング(軟着陸)に向かっている可能性を示唆していると受け止められ、ダウ工業株価指数は最高値を再び更新するなど、主要株価指数は軒並み強い展開となった。

 こうした中、注目されていた相次ぐ企業決算で、マクドナルドなどのファーストフード関連銘柄の好決算が相次ぎ、米国の個人消費の力強さがあらためて確認され、米景気のソフトランディングを裏付ける格好となった。

いざなぎに並ぶ

 国内景気の堅調さも相場を下支えた。大田弘子経済財政政策担当相は12日夕、10月の月例経済報告を関係閣僚会議に提出した。報告は、景気の現状について「回復している」とし、8カ月連続で判断を踏襲。これで事実上、2002年1月を谷とする今景気拡大は57カ月に達し、戦後最長の「いざなぎ景気」に並んだ。個別項目では判断を買えず、設備投資について「増加している」とする半面、個人消費は「このところ伸びが鈍化している」としている。

 ただ市場では、「設備投資との両輪といわれた個人消費が悪い。欧米の株価が高値を更新する中、日本株はTOPIXが9月高値すら抜けておらず、出遅れ感がある。その背景には国内の景況感の悪化があるのではないか」(東海東京証券エクイティ部の鈴木誠一マーケットアナリスト)との声も聞かれた。

7&iなど小売株高い、地銀株も買われる

 この日の取引では好材料が相次いだ小売株の上げが目立った。足元の鈍さを懸念する声が聞かれた半面、「今後の期待感がある。これまでは天候が悪かった」(大和証券SMBCエクイティ企画部の高橋和宏部長)とし、先行きを見据える向きも少なくない。

 買いを集めたのが、セブン&アイ・ホールディングスだ。東証1部の売買代金上位に入り、株価は変わらずを挟んで4日ぶりに反発。06年8月中間期の連結純利益が687億円だったと発表。新たに連結した百貨店事業のミレニアムリテイリング分が押し上げとなったほか、スーパーストア事業の収益も改善。コンビニエンスストア事業も安定的に業績を伸ばした。

 イオンも5日ぶりに反発。イオンは午後2時30分、ダイエーとの独占交渉権を得たと発表した。今後丸紅保有のダイエー株15%、ダイエーが保有する食品スーパーのマルエツ株20%をイオンが取得することで協議する。丸紅は続伸。ダイエーも5日ぶり反発。

 クレディ・スイス証券が投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げ、新業態コンビニへの期待を示したドン・キホーテが変わらずを挟んで9営業日ぶりに反発した。

 東証1部の値上がり上位に入ったのが、九州親和ホールディングス。変わらずを挟んで4営業日ぶりに大幅反発。福岡銀行が地銀中堅の九州親和ホールディングス(HD)を事実上傘下に収め、グループの総資産で地銀首位になる見通しと一部で伝わり、収益規模の拡大を期待した買いが先行している。福岡銀行も続伸。再編期待の高まりから、千葉銀行、スルガ銀行などの上げも目立った。

大手銀は弱い、日銀は金融政策据え置きを決定

 半面、朝方は上げの目立った三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループなどの大手銀行株は下げに転じて終了した。市場では、「国内の景況感の悪化があるとするならば、成長路線の銘柄として位置づけにくい」(東海東京証券の鈴木誠一マーケットアナリスト)との見られていた。

 日本銀行は13日午後、同日開いた金融政策決定会合で、無担保コール翌日物金利の誘導目標を「0.25%前後で推移するよう促す」とした金融調節方針を全員一致で決定した。補完貸付金利は「0.40%」、長期国債の買入額は「月1兆 2000億円」に据え置いた。市場では、「会合後の福井俊彦総裁の会見で利上げに前向きなコメントが確認されれば、銀行株に好材料となるだろう」(大和住銀投信投資顧問の門司総一郎チーフストラテジスト)との声が聞かれた。

新興市場はしっかり

 軟調な展開が続いている新興3市場は上昇し、いずれも高値で終了した。ジャスダック指数は前日比1.7%高の84.64。東証マザーズ指数は同5.3%高の 1140.02。大証ヘラクレス指数は同3.9%高の1816.97。

 マネックス証券の藤本誠之マネジャーは、「リバウンドに入ったと見ている。当社はネット証券だが、個人投資家の追い証(追加証拠金の差し入れ義務)がかなり出た。個人は投げきったと見ている」と話していた。

 ジャスダック市場では、大和総研が新規「買い」と格付けしたテレウェイヴが3日続伸。不動産市況の活況の恩恵を受け、07年8月期の連結業績予想が大幅増益となったノエルの上げが目立つ。また、既存施設の稼働率が順調に推移し、 07年3月中間期の業績予想を発表したメッセージが4日ぶりに反発。

 東証マザーズ市場では、ファイナンスの中心を発表したフォーバルテレコムがストップ高買い気配。半面、引き続きファイナンスの発表が嫌気され、エムケーキャピタルマネージメントが大幅続落となった。

 大証ヘラクレス市場では、エン・ジャパンやダヴィンチ・アドバイザーズ、大阪証券取引所、USENなどが高い。半面、クリーク・アンド・リバー社、ハドソンなどが安い。

SRIの初値は公開価格割れ


 もっとも、この日に東証1部に新規株式公開(IPO)した国内トップのゴルフクラブメーカー、SRIスポーツの初値が公開価格を割れ、個人投資家の投資余力の低下が鮮明になった。同社株の売買は、公募価格19万円に対して売り気配を切り下げて開始され、初値は公募価格比3.2%安の18万4000円となった。終値は18万5000円。初値が公募価格割れとなったのは今月に入ってフラクタ(名証セントレックス11日上場)に続いて2社目。


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