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  証券会社比較.net

Wednesday, October 25, 2006

株式: 貸金業法の影響? ノンバンクが弱い



 東京株式相場は下落。株価指数は午後に入り、じりじりと下値を切り下げた。貸金業法案をめぐり、与党が特別上乗せ金利を見送る方針と市場に伝わった影響から、武富士やアイフル、アコム、クレディセゾンなどその他金融株の下げが目立った。東証1部の値下がり上位にもイオンクレジットサービス、NISグループ、オーエムシーカード、UFJニコス、ポケットカードなどが並んだ。

 このほか、中間期の単独業績の減額修正を前日発表したNECなど、電機株も相場全般を押し下げた。午前の取引終了後に発表された中間決算が大幅な減益となった新光証券が一段と下げを拡大させるなど、証券株も下落。直近で上げの目立った三菱地所などの不動産株のほか、NTTなどの情報・通信株も売られた。


 米連邦公開市場委員会(FOMC)が米国時間24日から25日まで開催され、今後の金融政策方針を占う上で重要な声明文の発表が25日に控えていることも、午後に買いが入りにくい状況につながった。

 日経平均株価の終値は、前日比81円17銭(0.5%)安の1万6699円30 銭。TOPIXは同9.15ポイント(0.6%)安の1653.38。東証1部の売買高は概算で18億1089万株。  日経平均、TOPIXともに上昇して始まったが、午後の取引ではともにマイナス圏へ転換。東証1部の売買単価は1258円と、前日の1466円から低下し、投資資金は値動きが良く、株価水準の低い銘柄に流れたことが分かる。

 いちよし投資顧問の秋野充成運用部長は、「米FOMC待ちで神経質になった。米株式相場は高値圏にあるため、声明文の内容次第では大幅反落する可能性もある。ベージュブック(地区連銀報告)が強かったため、利上げの話などが出てこないか、あすの米株式相場の動向を見極めたいとの見方が強まった」と話していた。

 また、値下がりの目立った消費者金融株については「既存の体制でやっていけるのか、不透明だ。政府が同業務を銀行にやってもらいたいと考えているのであれば、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)は厳しくなる」(秋野氏)と指摘している。

FOMC前、債先と株先の手じまいの動きも

 この日の取引は、FOMCによる声明文の公表を米国時間25日に控え、神経質な展開になった。日経平均は米シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物12月物の24日清算値(1万6850円)まで上昇したものの、午後の取引開始直後に下落に転じた。前日高値の1万6901円は抜けなかった。TOPIXも続伸して始まったが、午前の終了間際にマイナス圏に沈んだ。

 FOMC声明文は、米国の金利や為替相場の動向に影響を与える可能性があり、それを受けた株価動向を見たいとの向きは多い。前日のダウ工業株30 指数は連日で市場高値を更新しており、「いつ反落してもおかしくない」(いちよし投資顧問の秋野氏)状態という。米株式相場の上昇基調を追い風に上値を追ってきた日本株だけに、様子見ムードも広がりやすかった。


消費者金融が下げ、特別上乗せ金利の見送り報道

 業種別で下げがきつかったのがその他金融株。クレディセゾンや武富士などが株価指数を押し下げた。その他金融株は、TOPIXの業種別の値下がり率で1位。自民・公明両党は24日、出資法の上限金利を引き下げる貸金業法案で、小額・短期の融資に限って金利の上乗せを認めるとしていた特別措置の導入を見送る方針で大筋合意したと、25日付の日本経済新聞などが報じた。

 ちばぎんアセットマネジメントの安藤富士男専務は、「消費者金融の特別上乗せ金利の見送りは、安倍政権の強い意思の表れで、当面は企業業績にとっては厳しくなるだろう」との見方を示した。

NECが大幅続落、新光証は午後一段安

 個別では、NECが大幅続落。06年9月中間期から連結財務諸表の作成基準を米国会計基準から日本基準に変更すると発表。変更に伴う業績への影響が不透明で、投資しにくいとの見方が広がっている。また、国内向けの携帯端末販売が計画を下回ることなどで、中間期の単独業績予想を下方修正したことも、業績への不安心理をあおった。

 また、新光証券が午後の取引で一段安。午前11時に発表した06年9月中間決算では、株式トレーディング益が減少し、連結営業利益が前年同期比31%減となった。取引終了後に決算発表を控えていた野村ホールディングスなどの大手証券株も軒並み下落した。

 ロシア政府のカジノ規制改定の動きを受けて海外販売が停滞し、通期業績予想を下方修正した日本金銭機械が値下がり1位となった。年間配当を40円から20円に引き下げた。

海運上げ、出光や日立金も買われる

 半面、日本郵船や商船三井など海運株の上げが目立った。燃料油価格や不定期船市況などの外部環境の好転を背景に、クレディ・スイス証券が大手海運3社の業績予想のほか、目標株価を引き上げた。岡三証券の宮本好久アナリストは、「信用残の取り組みも、売り残が買い残を大きく上回っており、上昇圧力を強めている」と話していた。

 東証1部の出来高上位を見ると、住友金属工業、新日本製鉄などの鉄鋼株が目立った。また、上昇している業種では、医薬品や化学、輸送用機器株が上昇した。前日にIPO(新規株式公開)した出光興産は続伸し、東証1部の売買代金5位と商いを集めた。

 自動車や電機業界向けの金型・切削工具などが好調を維持し、通期業績を上方修正した日立金属株が午後の取引から上げ幅拡大。英ヘッジファンドのブルークレストキャピタルマネジメント(ロンドン市)が発行済み株式の5%超を取得した関東つくば銀行も3日続伸。

新興3市場は軒並み安

 新興3市場は軒並み下落した。ジャスダック指数は前日比1%安の89.02。東証マザーズ指数は同0.5%安の1219.18。大証ヘラクレス指数は同0.8%安の 2003.23。いずれの指数も上昇して始まったが、午前の段階でマイナス圏に沈んだ。

 ジャスダック市場では、競争激化で受注が減少し、通期業績予想を下方修正した両毛システムズが52週安値を更新。エイペックスとの事業統合を合意した日本エイムが急伸したが、マイナス圏で終了。  半面、企業のおう盛なシステム投資意欲を背景に通期業績予想を上方修正したアジアパシフィックシステム総研が大幅反発。ユーロ圏商品の値上げなどで第3四半期決算が好調だった大塚家具が4日ぶりに反発。企業の投資意欲に支えられ工業機器向け受注が好調で通期業績予想を上方修正したケルが続伸。

 東証マザーズ市場では、富士通子会社と販売パートナー契約を締結したチップワンはストップ高(値幅制限いっぱいの上昇)。アルデプロ、シンプレクスインベストメントアドバイザーズなどが高い。半面、ACCESS,タカラバイオなどが安い。

 大証ヘラクレス市場では、メディア広告営業の売り上げが減少し、中間期業績を下方修正したジグノシステムジャパンが大幅反落となった。半面、男性女性客ともに増加し、通期業績予想を上方修正したラ・パルレが3日続伸。商品の値上げを発表したスターバックス コーヒー ジャパンは5日続伸。



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