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  証券会社比較.net

Wednesday, August 16, 2006

株式: フタタ株が大幅反落

 福岡県地盤の紳士服販売のフタタの株価が大幅反落。同社に経営統合を提案している業界2位のAOKIホールディングスが、敵対的買収は行わず、株式公開買い付け(TOB)価格も変更しない意向を表明した。AOKIとの経営統合の実現性が低くなれば、統合を見込んで急騰した株価は元の水準に戻るとの見方が広がった。

 AOKIは7日にフタタに対して経営統合を提案したと発表。8月下旬からフタタの全株式を対象にTOBを行ったうえで、株式交換による完全子会社化を経て経営統合するという内容。フタタは現在、業界4位のコナカと資本・業務提携を結んでおり、AOKIに対抗する形でコナカは14日、フタタの賛同を前提に経営統合を含む提携強化を提案した。

 AOKIホールディングスの青木拡憲社長は15日夕、TOB価格を含めてフタタに示した提案内容の変更は考えていないと述べた。経営統合する場合はTOBを実施するが、青木社長は「敵対的買収は行わない」ことを強調しており、フタタの賛同がなければ統合は実現しない見通し。

 フタタのBPS(1株当たり純資産)からみると、AOKIが提案したTOB価格は安く、市場では「価格引き上げ期待が強かった。AOKIグループ入りに伴う評価が高まるとの見方もあって株価は上昇したが、会見により、結局元のさやに納まるとの見方が広がった」(丸和証券調査情報部・大谷正之次長)。

 AOKIの経営統合提案を受けて同社株は8日から買い注文が殺到し、前日15日まで6日連続で値上がり。15日終値は825円と、提案公表前の400円の2.1倍に達し、AOKIが示している株式公開買い付け(TOB)700円を大きく上回っていた。  この日は一時前日比100円安の725円と、ストップ安(制限値幅いっぱいの下落)を付けた。午前10時26分現在、大証2部で下落率2位。

 紳士服小売業界は市場の成熟化で限られたパイを各社が奪い合う構図。今後は団塊世代の大量退職時代が到来するとともに少子高齢化が加速し、スーツ人口の減少が見込まれる厳しい状況。再編の気運が高まりやすい業界であるものの、経営者一族が権力を握る企業が多く、TOBという劇的な経営統合が馴染みにくい側面がある。


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