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  証券会社比較.net

Friday, August 18, 2006

株式: 日経平均は空運や電機主導で上昇

 週末の東京株式相場は上昇。原油などの商品市況が続落したため、原料高に伴う収益悪化不安が後退し、第2四半期以降も企業業績が好調を持続するとの見方が強まった。日本航空やブリヂストンなど、原油価格下落が収益改善につながる業種の銘柄が上昇。海外投資家の日本株見直し買いでソニーやホンダなど国際優良株も高い。東京エレクトロンなど半導体関連株は、北米半導体製造装置のBBレシオで、受注の堅調さが確認されたことも支援した。

 日経平均株価は前日下落分を埋め、TOPIXは5日続伸。日経平均は週間ベースで節目の1万6000円を維持し、これは5月19日以来のことになる。  日経平均の終値は前日比85円14銭(0.5%)高の16105円98銭、TOPIXは同9.99ポイント(0.6%)高の1641.45。東証1部の出来高は概算で18 億6600万株。値上がり銘柄数は1192、値下がり銘柄数は394。

 富国生命投資顧問株式運用部の桜井俊永ファンドマネジャーは、「買い戻し中心の上昇相場だが、昨日からの鉄鋼株上昇は新しい動き。企業が期初に立てた慎重な収益計画がもたらした業績不安が後退し、上方修正期待から再評価気運が高まっている」との考えを示した。

 この日の株式相場は、海外で原油など商品市況が一段安となったことを受け、企業業績の上乗せ期待が強まり上昇して始まった。午前半ばに前日終値すれすれまで上げ幅を縮小する場面もあったが、午後に入るとホンダやアドバンテストなど指数寄与度が高い銘柄が一段高となり、日経平均株価、TOPIXともレンジを切り上げた。

 17日のニューヨーク原油先物相場は一時1バレル=70ドルまで下落し、6月21日以来の安値を付けた。7月の米景気先行指標総合指数が予想外で前月比マイナスとなったため、米国景気の拡大ペースが鈍り、原油需要も減退するとみられた。銅や亜鉛といった商品も値下がりし、ロイター・ジェフリーズCRB指数の下落は1.7%と7月17日以来で最大だった。

空運株指数が上昇率1位

 原油を含めた原材料高で四半期業績が低空飛行だった日本航空などの空運株が上昇。東証業種別指数で空運業が上昇率1位。日本航空は17日、燃料価格の上昇を反映するため、国際線の燃油特別付加運賃引き上げを国土交通省に申請しており、収益性の改善期待が一段と強まった。  住友化学や三菱ケミカルホールディングスといった化学株、東京電力をはじめとする電力株、ブリヂストンも、原油反落が収益にプラスに働くとして買われた。

 第1四半期決算の好調に加え、国内総生産(GDP)や機械受注といった経済指標も好調を示したことで、海外投資家の日本株を再評価する流れが起きている。トヨタ自動車やホンダ、松下電器産業、ソニーなど国際優良株が上昇。

 国際半導体製造装置材料協会が17日発表した7月の北米半導体製造装置のBBレシオは1.06と、1を上回り、受注好調を示したことで、アドバンテストなど半導体関連株も買われた。

 半面、原油安が評価益拡大期待をしぼませたため、石油資源開発や新日本石油といった石油関連株が下落。非鉄金属価格の下落を受けて、東洋亜鉛や住友金属鉱山、同和鉱業も安い。

週間上昇率は3.5%、速すぎに警戒感

 日経平均株価は今週541円、率にして3.5%上昇し、心理的な節目である1万6000円の大台を2カ月半ぶりに超えた。米国で発表される経済指標が相次いでインフレ抑制を示したことから、利上げ打ち止め感が広がり、緩やかな景気拡大を予想する向きが増えた。米国経済の好調持続が世界経済の安定成長をもたらし、日本企業の業績好調が持続するとみられ、買いが優勢だった。

 しかし、短期間の急騰でテクニカル指標に過熱感が台頭。日経平均株価の 25日移動平均からのかい離率は5.0%に達した。市場関係者からは、「スピード調整が必要。押し目は買われても、上値を買う主体は海外投資家以外見当たらず、しばらくは1万6000円台固めの展開となろう」(丸和証券の小林治重・調査情報部長)との声が聞かれた。

 富国生命投資顧問の桜井氏も、中東情勢や9月の自民党総裁選挙といった不透明要因があることや、9月は中間期末を控えて国内の機関投資家が動きづらいこと、さらに6月までの相場下落で痛手を受けた個人投資家の投資心理回復には時間がかかることから、「さらなる上昇は難しく、現在の株価水準が当面の戻り高値になるだろう」とみていた。

新興市場は続伸、インテリジ高い

 新興市場は続伸。先行して上げた楽天などが戻り売りに押されたが、インテリジェンスなど好決算銘柄が買われた。ジャスダック指数は前日比0.75ポイント(0.8%)高の96.22、東証マザーズ指数は1.97ポイント高の1357.88ポイント。しかし、大証ヘラクレス指数は3.69ポイント安の2143.46ポイントと続落。

 ジャスダックでは、テレビアニメの好調で6月中間決算が大幅な増益だったウィーヴが急騰。旺盛な人材紹介需要で四半期利益率が大きく改善したインテリジェンスは大幅高。しかし楽天やSBIイー・トレード証券など、直近の戻りが大きかった時価総額上位銘柄は反落。

 東証マザーズでは、メディネットやタカラバイオといったバイオ関連株が前日に続いて人気化。サイバーエージェントやアルデプロも高い。セキュアード・キャピタル・ジャパンは好決算にも反応なく下落。ソネット・エムスリーや 日本ベリサインも安い。

 大証ヘラクレスの値下がり率1位は、16日上場のゴメス・コンサルティング。初値後の値動きが悪く、見切り売りが膨らみストップ安(制限値幅いっぱいの下落)。ダヴィンチ・アドバイザーズも指数を押し下げた。オリコンやアエリア、ネットビレッジは上昇。


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